1. オンデマンドのセルフサービス
利用者自身が必要なときに必要なだけ、サーバーやストレージなどのリソース(資源)を自由に利用できる。サービスの提供者側の人手を介することなくリソースを増減できるかどうかが重要であり、サービス提供者に電話して「2営業日後には何とか」と言われるようなサービスはこの定義に該当しない。
2. 幅広いネットワークアクセス
ネットワークを介して世界中のどこからでもアクセスが可能で、ラップトップや携帯電話、PDAなど、様々なクライアント環境から利用できる。
3. リソースの共有
サーバーやストレージは共有資源として提供され、複数の利用者の要望に応じて割当や解放を行うことが出来る。また利用者は、それらサーバーやストレージがどこにあるかを意識しない。クラウドのリソースはマルチテナントモデルで提供され、一般的にはサーバーやストレージがどこにあるか分からない。実際にはアジアや北米にあったとしても、利用者はその設置場所を意識することは無い。
4. スピーディーに対応できる弾力性
利用した分だけ使用料を払う従量課金であり、必要に応じた処理能力のスケールアウト/スケールインを素早く行うことが出来る。
5. 計測可能なサービス
サーバーやストレージなどの使用料は、自動的に計測・最適化され、サービスの透明性が担保されている。実際のサーバー稼働台数を把握できないなどは論外で、透明性の高い価格形成がなされていなければならない。