別窓に開いた方が操作性が良くて効率も良い。ブック間のコピー・アンド・ペーストは不便だけど。
しか~し、そんな快適な私の環境を脅かすものが現れた。Windows 7である。
最近、新調したパソコンのOSがそのWindows 7。XP時代にはあったフォルダーオプションが無くなってしまった。一大事である。このままでは別窓でエクセルブックを開くことが出来ない。
ネットで別窓で開く方法をチョチョット調べてみたものの有益な情報が見つからない。仕方なく我慢しながら使っていたが、やはり不便だ。もう限界である。そこで、もう一度腰を据えてネットでじっくりと調べてみると求めていた情報があった。
その情報を基に、自分なりに分かりやすくメモしておく事にした。
因みに、これが別窓にエクセルブックを開いた時の画面である。とても便利である。
私の動作環境
OS:Windws 7 Professional SP1エクセル:Excel 2003 SP3
以下の手順はレジストリと呼ばれるウインドウズの基本部分を操作する。常識ではあるが、レジストリの操作を誤ると最悪の場合Windowsが起動しなくなる。従って、レジストリの操作をした事がない人は、経験者に依頼するのが最も賢明である。特に、書いてある用語が分からない人は絶対に操作してはならない。
手順
今回操作するレジストリキーは、Excel2003ブック用とExcel2007ブック用の2箇所である。操作前にエクセルを終了しておく事。可能であれば、該当部分のキーをエクスポートしておく事をお勧めする。
Excel2007以降のブックを開く時の動作を設定
1. レジストリエディタで次のキーを探す。
HKEY_CLASSES_ROOT\Excel.Sheet.12\shell2. 探したキーの配下に次のキーを追加する。
HKEY_CLASSES_ROOT\Excel.Sheet.12\shell\AnotherここでキーにAnotherを指定しているが、何でも良い。別窓という事でAnotherとした。
既定値を別のウィンドウで開く(&W)に変更。この別のウィンドウで開くは、エクスプローラー上でエクセルブックをマウスの右ボタンクリックした時に表示されるショートカットメニューの項目になる。(&W)はそのショートカットキーとしてWを指定という意味。
3. 追加したキーの配下に、更に次のキーを追加する。
HKEY_CLASSES_ROOT\Excel.Sheet.12\shell\Another\command既定値に別窓を開く時に使用するエクセルのプログラムの場所を指定する。
今回の私の環境では、"C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\OFFICE11\EXCEL.EXE"
更に、プログラムの場所の右側に空白を一つ入れて、"%1"を追加。
従って全体では"C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\OFFICE11\EXCEL.EXE" "%1"の様になる。
4. 先程の、HKEY_CLASSES_ROOT\Excel.Sheet.12\shellに戻る。
既定値をAnotherに変更ここまでがExcel2007以降のブックを開く時の設定である。
Excel2003用ブックを開く時の設定
1. 次のキーを探す。
HKEY_CLASSES_ROOT\Excel.Sheet.8\shell2. 探したキーの配下に次のキーを追加する。
HKEY_CLASSES_ROOT\Excel.Sheet.8\shell\AnotherここでAnotherを指定しているが、何でも良い。別窓と言う事でAnotherとした。
既定値を別のウィンドウで開く(&W)に変更。
3. 追加したキーの配下に、更に次のキーを追加する。
HKEY_CLASSES_ROOT\Excel.Sheet.8\shell\Another\command既定値に別窓を開く時に使用するエクセルのプログラムの場所を指定する。
例えば、 "C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\OFFICE11\EXCEL.EXE"
プログラムの場所の右側に空白を一つ入れて、"%1"を追加。
従って全体では"C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\OFFICE11\EXCEL.EXE" "%1"の様になる。
4. 先程の、HKEY_CLASSES_ROOT\Excel.Sheet.8\shellに戻る。
既定値をAnotherに変更。これでExcel2003以降のブックを別窓で開くことが可能になる。